カテゴリー別アーカイブ: 2016年バックナンバー

原点にかえる

日本人の原点というのは、

「神様、ご先祖様にお喜びいただき、周りの幸せのために生きる」というものですが、今では外国からの文化に偏りすぎて、日本人本来の心や伝統が忘れられてしまいました。

その結果、日本人としての自覚や誇りを持つ人が少なくなってしまいました。
また、このような状態は古来からあり、その都度、世の中が原点から外れそうになったときには何とか元の状態に戻そうという努力が行われてきました。
奈良時代には日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」が作成され、日本人にとって大切なことやしてはいけないことが記されました。
また、江戸時代にも人々が中国から入ってきた儒教や文化に憧れすぎたため、日本人の原点に立ち返ろうと、本居宣長によって「古事記伝」が作成されました。
戦後、欧米からの知識や理屈を主とした教育が行われてきたため、日本人としての「いのち」が伝えられなくなり、おかしな事件の多い乱れた世の中となってしまいました。
今こそ、原点にかえるときです。
ありがたいことに、神社では「おまつり」というかたちで日本の伝統が連綿と伝えられていますので、このおまつりの精神を第一に考えてゆくことが大切です。
おまつりというのは神様に喜んでいただくために行われるものです。

神様は何でもご存知ですので、こちらから頼み事などをしなくても、

神様に喜んでいただけたら最高の方向へ導いていただけます。
葉室頼昭先生が平成7年に奈良の春日大社の宮司をされていたとき、

第59次式年造替(しきねんぞうたい)という神様のおまつりされている本殿や御神宝などを新しく造り替え、神様に新たにご神威を発揮していただくおまつりが行われました。
その際には葉室先生は先輩の宮司から代々口伝えで伝わっていた作法を、古文書を調べながら見直し、原点にかえって奈良時代から行われていた祭式に戻して、本来の方法でお祭りをされたそうです。
そうしますと、神様の素晴らしいご神威を参加した全員が感じられたそうです。
やはり原点にかえって、本来の方法をそのまま素直に実行することによって、

そこに「いのち」が生まれ、神様によって最高の方向へ導いていただけます。
春日大社の式年造替についてはこちらをご覧ください↓
http://www.kasugataisha.or.jp/zoutai/index.html

私達も神社や神棚の前では二礼二拍手一礼でお参りをしますが、この作法も太古の昔に現代人よりも感性の鋭いご先祖様が神様の御心を肌で感じて取り決めたものですので、「なぜ二回礼をするのか」などという理屈は考えず、そのまま正しく行うことによってそこに神様からの「いのち」が生まれてきます。
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
また不易流行(ふえきりゅうこう)という言葉がありますが、この不易というのはいつまでも変わらないもの、流行というのは時代に応じて変化するものという意味ですが、私達日本人は日本人としての原点である「感謝と共生のこころ」はいつまでも変えることなく、それを土台として、時代の変化にその都度順応してゆくことが大切です。
今の日本のように、原点を忘れて、流行だけを追い求める民族は滅びの道をたどります。
多くの方は戦後の教育によって、日本人としての原点を知らないのでその時々の流行りや文明に振り回された状態となっていますが、日本人の原点である、「神様とご先祖様をおまつりしてお喜びいただき、周りの幸せを考えて行動」することを日々、理屈を考えずに素直になって、そのまま実行していますと、自分に自信を持つことができ、正しい判断ができるようになり、最高の方向へ導いていただけるようになります。
神社には日本の伝統がたくさんつまっています。

神社の掲示板などでお祭りや催し物の情報を知ることができますので

ぜひ参加されて肌で感じてみることをおすすめいたします。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■御塩浜の採鹹(さいかん)作業

御塩はマグマが海中に噴出してできた神様のお恵みであり、あらゆる祭典に欠かせないお供えのご料であり、お清めの神事にもなくてはならないものです。
今月7月下旬に伊勢の神宮では五十鈴川下流の汐合橋付近(三重県伊勢市二見町西・御塩浜)で塩田を設け、土用の炎暑のなか、濃縮された海水(鹹水:かんすい)を採集する作業を行います。
そして8月にはこれを煮つめて荒塩をつくり、3月と10月には堅塩に焼き固めます。

御塩浜の採鹹(さいかん)作業の詳細はこちらです↓
http://cniss.chuokai-mie.or.jp/murasaki/jingumisio/jingumisio.htm

■伊勢神宮奉納全国花火大会

今月7月16日には三重県伊勢市の宮川河畔(度会橋上流)で伊勢神宮奉納全国花火大会が行われます。
日本三大競技花火大会のひとつで、昭和28年に斎行された第59回神宮式年遷宮を記念してはじめられた格調と歴史のある大会です。
北は秋田県、南は鹿児島県など、全国各地から選抜された花火師たちが伊勢神宮に奉納し、日頃の研鑽の成果を神都伊勢の夜空に放揚する「競技花火大会」です。

また、花火師たちがその年の安全を祈願する場ともなっています。
伊勢神宮奉納全国花火大会
http://www.city.ise.mie.jp/3840.htm

目に見えないもの

2016年7月1日発行分

この世の中では目に見えるものより、目に見えないもののほうが大切です。

戦後の物質主義、理屈主義の教育の影響で目に見える、形が見えるものがすべてで、目に見えない、科学で証明できないものはうさんくさい、現実でないと考える人が増えてしまいました。
しかし、この世の中はすべて目に見えないものからできています。

あらゆる物質は最小単位である目に見えない波動・素粒子というものからできており、それらが結びついて原子、分子となり、目に見えるモノとなります。
今では目に見えるモノ、物欲ばかりに気を取られている人が多いですが、その結果、大の大人でも本来の自分のすべきことを忘れ、自分勝手な行動をするような乱れた世の中になってしまいました。
これは目に見えない「心」というものを大切にしなさいという神様からのお知らせです。
「誰かを助けよう」とか「誰かを喜ばせよう」という心は目に見えませんが、結果的に目に見えるものよりも大きな影響をもたらします。
神様は別に姿を見る必要はないため人間の目には見えませんが、神様の御心を感じることが重要なことです。
例えば自分の周りにある美しい自然、草花などを見ただけでも神様の御心がどれほどやさしく、ありがたいかを感じることができます。
神社に参拝する際にも、何かのご利益目当てで自分の欲のために参拝するのではなく、日頃の感謝を伝えるためにお参りをするのが真実です。
神様は何でも知っておられるので、いちいち頼みごとをしなくても理屈なく「ありがとうございます。」と感謝することで自分では思いもよらなかったような最高の方向へ導いていただけます。
ご先祖様の恩や心にも毎日感謝することが大切です。

お墓参りをめったにしないという方もおられますが、そうではなく、毎日おまつりをして、お世話になった思い出などに浸ることも良いことです。

そして日々のおまつりや仕事でも「心を込めて行う」ことによって、必ずそれが素晴らしい結果となって現れてきます。

ここで心を込めるというのは、「相手を喜ばせよう、楽にさせよう」という思いのことです。
現代では結果さえ良ければそれで良い、利益が出ればそれで良いという考え方が広まってしまいましたが、「心を込めて行う」という過程があるからこそ、結果が良いものになります。
物質文明は十分発達しましたが、人間はまだ進化の途中の段階ですので、自分の欲のことばかり考えて生きている人もたくさんいて乱れた世の中ですが、

神様、ご先祖様の心、周りの幸せを思う心という「目に見えないもの」が最も重要なものであるということを忘れないようにしなければなりません。

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

 

対立の考え

2016年6月15日発行分

戦後、日本に入ってきた欧米の考え方の影響で、物事を対立の考え方でとらえる人が増えてしまいました。

例えば、人間と自然も対立していると考えて、「ここに木を植えたらいい」という感じで人間の力で自然を整えるという発想がありますが、これは大変な思い違いで、日本人が昔から行ってきた「自然とひとつになる」という発想が必要です。

これは「自然も繁栄し、自分たちも繁栄する」という共生の考え方につながります。
余談ですが、先日、あるダムの池の近くを通りました。

池の周りにはホテルや遊覧船の乗り場がありましたが、非常にさびれていました。

やはり人間の都合で作った名所というのは自然と人が離れていってしまうようです。
また山についても、日本では昔から山に神様をおまつりして、感謝して決して破壊することはしませんでした。

よく登山客のマナーが悪いと言われますが、本来、山を征服する、登る権利があるというのは思い違いであるということがわかります。
海外では動物と一緒に生活する場合でも人間と動物は対立しているという発想で、「家畜」として飼っているケースが多いですが、日本では春日大社や奈良公園でみられるように人間と鹿が普通に生活しています。
人間は鹿を飼っていると考えておらず、鹿も人間に飼われているわけでもなく、ただ一緒に共生して生活しています。

横断歩道を鹿がゆうゆうと歩いたり、鹿が植木の葉ボタンを食べても人間は怒ったりしません^^
春日大社のページはこちらです↓
http://www.kasugataisha.or.jp/

春日大社と鹿
http://4travel.jp/travelogue/10555721
夫婦についても夫と妻は対立していると考えるのではなく、本来夫婦というものは神様のお導きで、元々ひとつであったものが別々に生まれ、時を経て元のひとつになってゆくものですので、「自分のお蔭で相手が幸せになっている、してあげている」と考えるのではなく、本来夫婦はひとつですので、お互いに相手のことを考えて、相手の喜ぶことをするのは当たり前ということです。
そして夫婦が本当のひとつになるように、お互いに努力して乗り越える姿を自分達の子供に見せて「いのち」を伝えてゆくというのが真実の夫婦の生活です。
今こそ、物事を対立で考えるのではなく、日本人が本来大切にしてきた相手とひとつになって相手の幸せを考えるという「共生」のこころを実践するときです。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■月次祭(つきなみさい)

伊勢の神宮では今月6月15日から6月25日まで月次祭(つきなみさい)が行われます。

月次祭は伊勢の神宮で特に由緒あるお祭りの一つで、皇室のご繁栄と国家の安泰、五穀の豊穣、国民の平安をお祈りします。
10月の神嘗祭(かんなめさい)、12月の月次祭とともに「三節祭(さんせつさい)」と呼ばれています。
月次祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/65410734.html

■伊雑宮(いざわのみや)御田植式

皇大神宮別宮の伊雑宮(三重県志摩市磯部町)では6月24日に御田植式が行われます。

このお祭りは香取神宮、住吉大社と共に日本三大御田植祭の一つで

御田植や竹取神事などが行われます。

伊雑宮御田植式の動画はこちらです↓
http://isenet.jp/oisesan/html/matsuri/jinguu/izawanomiya/izawanomiya.html
6月の水田の広がる日本の風景は瑞々しくて美しいですね。

いつもお米が食べられてありがたいです。

■大祓(おおはらい)

伊勢の神宮では今月6月30日に大祓(おおはらい)が行われ、

神宮の全職員が祓い清められます。

大祓の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/65471441.html
今年前半に知らず知らずうちに体についてしまった「つみ・けがれ」を祓います。
「つみ」は人間の本来のすばらしい姿を包み隠してしまうもの=「包む身」で、「けがれ」は神様からの尊い気が枯れてしまった状態=「気枯れ」という意味です。
祓いについてはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/ooharai.html
全国の神社でも6月30日に「夏越の祓い(なごしのはらい)」として祓いが行われます。
私も今年前半についた「つみ・けがれ」をはらって、後半からも元気で幸せに暮らせるように

近くの有間神社で夏越の祓いに参加させていただく予定です。

http://arimajinja.com/

みなさんもご近所の神社で行われている場合はぜひ参加してみてください。

■にほんよいくに4 すばらしい伝統

葉室頼昭先生の絵本「にほんよいくに」がリニューアルして第4巻の予約が開始されました。

「にほんよいくに4 すばらしい伝統」
http://amzn.to/1WvwpgW
今、日本はものは豊かになりましたが、伝統や文化を忘れてしまいました。

日本人のすばらしい世界観を思い出すことができる絵本ですのでぜひご覧ください。
この新しいにほんよいくにシリーズでは以前、春日大社で発売されていた「にほんよいくに」の本の文と絵を活かし、より読みやすい本として発行されています。

さらに葉室先生が書きかけていらしたものを一冊加えて(第6巻 日本人の原点)、以下の形で発行されます。

第一回発行12月、以下隔月刊

B5判 並製(柔らか表紙) 平均80頁 定価:本体1,800円

1 日本の神さま
http://amzn.to/1s9py0u

2 イノチをつたえる
http://amzn.to/23DMYpZ

3 神社のおまつり
http://amzn.to/1ZzGYNN

4 すばらしい伝統
http://amzn.to/1WvwpgW

5 努力とかんしゃ
※8月発売予定

6 日本人の原点
※10月発売予定
■にほんよいくにの総集編

上記「にほんよいくに」という絵本のシリーズの内容と葉室先生の未発表の原稿を1冊にとりまとめた書籍もあります。

「いのち」のことや「免疫・アポトーシス」、「大リーガーイチロー選手のバット」など葉室先生からのメッセージ、日本人として忘れてはならない大切な心を学ぶことができます。
葉室先生の本を読むと、それだけでつみ・けがれが祓われる気がします。

にほんよいくに
http://amzn.to/1WXdfiH

縁結び

2016年6月1日発行分

日本には島根県の出雲大社をはじめ、良縁に恵まれる縁結びの神社がたくさんあります。

神社の絵馬などに「○○さんと結ばれますように。」といったかたちで願い事をされる方もおられますが、 実は「神様いつもありがとうございます。お導きにおまかせさせていただきます。」と 我欲を捨てて良縁を神様のお導きにまかせるというのが真実です。

戦後、結婚というものは二人が愛し合ってするもので、あくまで自分たちの意思でおこなうものと考えられるようになり、 お見合いなどは時代遅れのもので、神前結婚式をせず、かっこいいからという理由だけでクリスチャンでもないのに教会で式を挙げるといった風潮になっていますが 結婚というものは本来、もともと、ひとつであった男女が時を経て、元のひとつに戻る・結ばれるものですので 我欲を捨てて神様のお導きにおまかせすることが大切です。

そして結婚式というものは、二人が元のひとつに結ばれたことを神様に感謝するものです。

それに対して、我欲で相手を選んで結婚しても、結婚生活が続かないといった結果になります。

この我欲ですが、自分の力で捨てるのは難しいので、太古の昔から「はらい」というものが行われています。

はらいの「は」というのは、「葉っぱ」や「母」の「は」で、いのちを生み出すという意味の言葉です。 「ら」は「君ら」「僕ら」といった複数を表すもので、「い」はいのちの「い」です。 つまり「はらい」というのは「いのちがたくさん生まれる」という意味になります。

この「はらい」では大祓い(おおはらい)の言葉というものを唱えて「つみ・けがれ」を良いものに変えてゆきます。

この大祓い(おおはらい)の言葉は昔、中臣氏の誰かが神様の声を肌で感じ、それを言葉にあらわしたもので、 今でも全国の神社で毎日唱えられている尊いものです。 言葉というものは本来、神様の御心を音声や文字であらわしたものですので、良い言葉を言えば良いことが起こり、 悪い言葉を言えば悪いことが起こります。

現代では言葉といえば、単なる情報の伝達手段と考えられていますが、 本来はこのように神様の御心をあらわすもので大変重要なものです。

そしてこの神様の最高の言葉である大祓い(おおはらい)の言葉を毎日唱えることによって 普段知らず知らずのうちに体についてしまった「つみ・けがれ(我欲)」を良いものに変えることができます。

「おはらい」についてはこちらをご覧ください↓ http://kamisamagosenzosama.com/%e3%81%af%e3%82%89%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%af/

良縁というものは人間の欲で手に入れるものではなく、神様のお導きでいただけるものです。

葉室先生が結婚・夫婦について詳しく書かれた本がありますので一度読んでみてください↓

「神道 夫婦のきずな」

http://amzn.to/1qmPKTl

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生

http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓ http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■御酒殿祭(みさかどのさい)

今月6月1日に伊勢の神宮の内宮御酒殿で御酒殿祭がおこなわれ、 6月におこなわれる月次祭(つきなみさい)のご料酒が、 うるわしく醸造(じょうぞう)されるようお祈りされます。 御酒殿祭の様子はこちらをご覧ください↓ http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/44480121.html

神様・ご先祖様とつながる

2016年5月15日発行分

戦後、日本の伝統・文化はないがしろにされ、理屈や物質を第一に考えた社会に代わってしまったため、現代のようなおかしな事件や事故の多い世の中になってしまいました。
民族というものはどこの国でも祖先から伝わってきた伝統、知恵を忘れてしまうと滅亡への道をたどります。
今の日本がその状態で、多くの方が神様とご先祖様に毎日手を合わせて感謝することなく、物事をすべて知識と理屈だけで解釈し、目に見えないものは信じない、科学で証明できないものはウソであると考えています。
そのため神様のお恵みやご先祖様からの恩が自分の周りに充満しているにもかかわらずそれをキャッチすることができない状態となっています。
戦前はどこの家でも毎朝、神棚に向かってパンパンと柏手を打つ音が聞こえるのが当たり前でしたが、戦後、日本の伝統や文化は戦争につながる悪いものであると解釈され各家庭でそのようなおまつりがされない方向に進んできてしまいました。
そして欧米にならって、何でも理屈や対立という考え方が日本でも取り入れられてしまったため現代のような本来の日本人とはかけ離れた人が増えてしまいました。
私たちは神様からいただいた細胞やご先祖様から受け継いだ遺伝子、記憶といった「いのち」(生きるための知恵)のお蔭で生きることができますが、神様とご先祖様を常におまつりすることによってはじめて神様・ご先祖様とつながることができるため、細胞や遺伝子がちゃんと機能してくれます。
逆に、神様とご先祖様をおまつりせず、感謝もしていないと細胞や遺伝子がちゃんと機能しないため、不幸や病気が現れてきます。
そして神様・ご先祖様とつながることができると細胞や遺伝子が機能していのち(生きるための知恵)が出てくるため真実の正しい判断ができるようになります。
例えば、間違った誘いに乗ることもなく、テレビや雑誌で○○をたくさん採れば健康になれるという噂にも振り回されることもなくなりますし、子育てに関しても何種類も塾に通わせて知識ばかりを詰め込ませることもなくなります。

また、人工的なものに魅力を感じなくなり、逆に自然のものに神様の美を感じて楽しめるようになります。
よく出世した人がおかしなことをして人生を棒に振ってしまうことがありますが、これも知識だけをつめこんで知恵がはたらいていないことの表れです。
常に神様・ご先祖様をおまつりして感謝し、周りの幸せを考えて生きるのが本来の日本人です。
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

■にほんよいくに3  神社のおまつり

葉室頼昭先生の絵本「にほんよいくに」がリニューアルして第3巻が発売されました。

「にほんよいくに3  神社のおまつり」
http://amzn.to/1ZzGYNN
神社のおまつりが今の日本人の暮らしに現れているということを知ることができます。

昔は海の近くに住む人は海の幸、山に住む人は山の幸をそれぞれ神社に持ち寄っておまつりすることによってお互いに離れた地域の人々が心をひとつに交流することができました。
この新しいにほんよいくにシリーズでは以前、春日大社で発売されていた「にほんよいくに」の本の文と絵を活かし、より読みやすい本として発行されています。

さらに葉室先生が書きかけていらしたものを一冊加えて(第6巻 日本人の原点)、以下の形で発行されます。

第一回発行12月、以下隔月刊

B5判 並製(柔らか表紙) 平均80頁 定価:本体1,800円

1 日本の神さま
http://amzn.to/1s9py0u

2 イノチをつたえる
http://amzn.to/23DMYpZ

3 神社のおまつり
http://amzn.to/1ZzGYNN

4 すばらしい伝統

5 努力とかんしゃ

6 日本人の原点
■にほんよいくにの総集編

上記「にほんよいくに」という絵本のシリーズの内容と葉室先生の未発表の原稿を1冊にとりまとめた書籍もあります。

「いのち」のことや「免疫・アポトーシス」、「大リーガーイチロー選手のバット」など葉室先生からのメッセージ、日本人として忘れてはならない大切な心を学ぶことができます。
葉室先生の本を読むと、それだけでつみ・けがれが祓われる気がします。

にほんよいくに
http://amzn.to/1WXdfiH

 

■延寿大々神楽

今月5月下旬に伊勢の神宮の内宮神楽殿にて伊勢市及び近郷(旧神領民)の数え年80歳以上の高齢者が招待されて延寿大々神楽を奉奏し、これからも健康で長寿を重ねられるよう祈願されます。
「老いる」という言葉がありますが、これは本来、衰えるというイメージではなく、言葉のあたまに「お」をつけているとおり、長年生きてこられた人という尊敬の意味になります。

私もおじいさんになった頃には招待されたいですね^^
延寿神楽の詳細はこちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/mwoshirota/28761547.html

歴史に学ぶ

2016年5月1日発行分

学校で日本の歴史を学びますが、この歴史の学習というものは単に出来事を知識として覚えるのではなく、私達のご先祖様が経験されたことを「知恵」という形で私達の人生に活かしてゆくことが大切です。
「昔、日本でこういうことをしたらこのような結果になった。」といったことから同じことを繰り返さないようにしようとか、見習ってこれからも続けてゆこうといった指針になります。
日本では昔から各地で戦(いくさ)が行われてきましたが、これは単に権力争いがあったという知識として終わらせるのではなく、戦争をしても何も得るものはなく、すべての人が不幸になるだけであるということを理解し、今後に生かすことが重要です。
このようなご先祖様の経験、知恵を理解していれば近年のような戦争は行われなかったはずです。
この他にも、地震で原発が危ないということがわかりましたが、それにも関わらず再稼働などを進めているというのは歴史から学んでいないことの表れです。

どれだけ安全性を高めたといっても、それ以上の地震が来たら同じことです。
また逆に日本には誇るべき歴史、世界観があります。
例えば山というと、海外では登る権利がある、征服するといった発想で自然も人間の力で回復させるという考え方ですが、山というのは本来、大地からのエネルギーが強く、盛り上がった場所であり、日本では山というのは神聖な場所なので神様をおまつりして大切に守ってきたという歴史があります。
そして毎日神様とご先祖様に手を合わせて感謝し、何事も「させていただく」という謙虚な姿勢が本来の日本人です。
また、海外ではある国を侵略すると、その国の文化までも破壊して、その上に新しい文化を作ってきましたが、日本の場合、ある地域を治めることになっても、決してその地域の文化を破壊するようなことはせず、その地域でおまつりされている神様も今後一緒におまつりしてきたという歴史があります。
ある地域を治める際にその文化を破壊して、その上に新しいものを作ってもいずれ滅ぶというのは世界の歴史が証明しています。

日本のように治める地域の文化を滅ぼさず、共生のこころで治めると、いつまでも繁栄してゆきます。
このように日本人は本来、感謝、共生という世界観を持ち、自分よりも相手の幸せを考えて生きるという世界の模範となる民族です。
しかし、戦後、日本の歴史や文化が否定されてしまったため、日本人のすばらしい歴史、世界観が忘れられてしまい日本人としての誇りを持つ人が少なくなってしまいました。
例えば本やテレビなどで「アメリカでは」「欧米では」と例に出してアメリカは日本よりも進んでいるから見習わなければならないと指摘している人がいますが、それは日本人の本当の素晴らしさに気付いていない単なる思い込みです。
そしてさらにすべての原点ともいえる歴史に目を向ける必要があります。

150億年前にビックバンがおこって宇宙ができ、その後地球が生まれ、人間が生まれましたがこの歴史についても、ゼロの状態からなぜ宇宙ができたのかを理解する必要があります。

何かを生み出すには、それを生み出そうというこころが必ず必要です。
ボールペン1本でも、始めにそれを作ろうという「こころ」がなければ絶対に生まれません。

これはすべての物に当てはまる法則です。
そしてある瞬間にビックバンがおきて、人間が生まれてきたというのもそこに人間を生み出そうという神様の「こころ」があったということです。
神様は人間と同様に自分自身を客観的に見ることができないので、神様の世界を認めて、それを表現できる高度な頭脳を持った人間というものをつくられました。
ですから神様の目的通り、神様の世界を認めて、感謝すれば神様はお喜びになられて、お恵みが自分にも返ってくるわけです。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

 

■風日祈祭(かざひのみさい)

今月5月14日に伊勢神宮の皇大神宮(内宮:ないくう)と豊受大神宮(外宮:げくう)で風日祈祭(かざひのみさい)がおこなわれます。
このおまつりでは風雨の災害がなく、五穀が豊かに稔ることをお祈りします。

風日祈祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/63366472.html
■神御衣祭(かんみそさい)

同じく5月14日に皇大神宮(内宮:ないくう)と荒祭宮(あらまつりのみや)で神御衣祭(かんみそさい)がおこなわれます。
神御衣とは神様の衣のことで、大御神様に新たな和妙(にぎたえ:絹織物)・荒妙(あらたえ:麻織物)の2種の神御衣をお供えします。
神御衣祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/60635065.html
三重県松阪市の神服織機殿(かんはとりはたどの)神社では和妙、神麻続機殿(かんおみはたどの)神社では荒妙が奉織されますが、これらの新たな衣を大御神へ奉織するにあたって5月1日にそれぞれの神社で神御衣奉織始祭(かんみそほうしょくはじめさい)がおこなわれます。
神御衣奉織始祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/63286647.html
そして5月13日には神御衣のうるわしく織り上ったことを感謝する神御衣奉織鎮謝祭(かんみそほうしょくちんしゃさい)がおこなわれます。
神御衣奉織鎮謝祭の様子はこちら
http://iseshima.keizai.biz/headline/2032/

また伊勢の歴史体験館では、神麻続機殿神社(かんおみはたどの)で使われていた機をもとに作られた高機が体験できるそうです。

詳細はこちら
http://www.itukinomiya.jp/modules/taiken/index.php?content_id=19

http://blog.canpan.info/tenkuru/archive/150

神様の御心

2016年4月15日発行分

美しい春の桜や秋の紅葉などを見ると、いかに神様の御心が優しいかがわかります。

他の動物も自然の姿を見ることができますが、桜や紅葉など、自然を見て心が安らいだり、美しいと感じられるのは人間だけです。
神様は人間と同じく、自分自身がどのような存在なのかを客観的に見ることができないので、神様の世界を表現できる高度な知能と手を持つ人間というものをつくられました。
ですから、自然の美しさ、神様の存在を認め、おまつりをして感謝すると神様はお喜びになられます。

そして神様がお喜びになられると、神様からのお恵みを受けることができるわけです。
太古の昔から私たちのご先祖様はこのことを知っていたので、一番大切なのは神様であり、常に神様を第一に考えておまつりをし、感謝してきました。
太陽の光は宇宙区間では明るくも暖かくもありませんが、地球の大気に「反射」することによってはじめて明るく暖かい光が出てきます。

それと同じく、人間も神様に理屈なく「感謝」することによって、はじめてそのお恵みが現れてきます。
また神様のお恵みはすべての人に平等に現れてきます。

自分が今、どのような状況にあろうとも、今この瞬間から感謝の生活をすることによって神様のお恵みが現れて人生は最善の方向へ向かいます。
今、世の中は非常に乱れていますが、それは多くの人が「感謝」のこころを忘れて、人生を勝手に解釈して、不平不満を持っているだけです。
実は、神様の御心は桜の美しさのように大変優しく、幸せというものは「感謝」を通じてすべての人に平等にもたらされるということを忘れてはいけません。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■毛皮の廃止

ファッションブランドで有名なアルマーニが2016年の秋冬コレクションから毛皮の使用を廃止にするそうです。
前回のメールマガジンでもお伝えしましたが日本では元々着物は木の繊維から作っていましたが、欧米では毛皮を使用していました。
今回の毛皮廃止のように動物の命を守るというこころはうれしいことですね。

■月夜見宮春季大祭(つきよみのみやしゅんきたいさい)
今月4月19日の朝10時より伊勢の神宮、月夜見宮(つきよみのみや)で月夜見宮春季大祭がおこなわれます。
月夜見宮(つきよみのみや)は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟神である月夜見尊(つきよみのみこと)をお祀りしており、外宮(げくう:豊受大神宮)の別宮(べつぐう)で、外宮から300mほどの場所に御鎮座しています。
別宮とは神社の称号の一つで、本宮と関係深く、本宮の次に待遇されている社のことです。

この日は神恩感謝の大祭が行われ、餅まきや大福引き、民謡踊りなどの奉賛行事でにぎわいます。
月夜見宮

http://ameblo.jp/isemachi/entry-11827294404.html

http://www2.jingu125.info/2015/04/20/20150419_13025126765/

http://www.barifuri.com/tourcenter/data_kankou/tsukiyomi_1/index.html

 

■伊勢神宮・春の神楽祭

今月4月28日~30日に伊勢の神宮では春の神楽祭が行われます。

初日には豊受大神宮(外宮:げくう)が午前8時30分、皇大神宮(内宮:ないくう)では午前10時に御神楽が奉奏され、午前11時と午後2時には、内宮神苑の特設舞台で神宮楽師らによる舞楽が公開されます。
この行事は神恩に感謝を捧げ、国民の平和を祈って春・秋の2回行われます。

伊勢神宮・春の神楽祭の様子
http://4travel.jp/domestic/area/toukai/mie/ise/isejingu/travelogue/10512445/

着物

2016年4月1日発行分

日本人は本来、お米と布を非常に大切にしてきた民族です。

布は日本では元々、木の繊維を取って作られた大変神聖なものです。
神社でお祓いをする際に、木の棒にひらひらした紙がついた大麻(おおぬさ)と呼ばれる祭具が使用され、はじめにこの大麻に祓いの神様に降りていただいて祓い清めるわけですが、布という非常に大切なものには神様が降りてこられると考えられているので大麻(おおぬさ)のひらひらした紙にも元々、布が使われていました。
着物も布からできていますが、今では着物といえば成人式やお茶会といった特別なときにしか着られていませんが、このように布は大変大切にされているものなので、その布からできている着物も本来、おばあさんから孫まで代々大切に伝えられて着られてきました。
そして時代の流れで洋服に代わり、日本本来の着物を着る方が少なくなってしまったわけですが、

今では欧米のファッションが流行でかっこいいということで、特に若い人の中にはおかしな服装をしている人がいます。
そしてご存知の通り、毎日のようにおかしな事件や事故をニュースで聞くような世の中になっていますが、これは今の日本人の服装の乱れとも関係しています。
日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」には以下のような記述があります。
皇室の御祖先の神で、私たち日本人の神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)が大変な暴れん坊で田んぼを破壊したり、機織りの機械に獣の死骸を投げ入れたため、天照大御神が大変お怒りになり天の岩戸にお隠れになられました。

すると世の中は真っ暗になり、いろいろな災いが起こり始めました。
ここで須佐之男命(すさのおのみこと)が機織りの機械に獣の死骸を投げ入れたとありますが、須佐之男命は外国から来た神様であり、機織りの機械に獣の死骸を投げ入れたというのは外国の文化にあこがれてばかりいて、日本古来からの着物を大切にせず、日本人らしい正しい服装をしていないという状態を意味しています。
つまり日本の伝統である着物への思いが薄れ、服装が乱れるということは日本人のいのちが衰えて世の中の乱れにつながるということを今から1300年以上も前に書かれた古事記にすでに記されているわけです。
たかが服装がと言われる方もいるかもしれませんが、やはり個人個人が欧米の文化に憧れてばかりいるのではなく、日本の伝統文化を大切にして、正しい身なりをするということが世の中を良くしてゆきます。
今の乱れた世の中というのは神様からの警告ですので、正しい日本人らしい服装をすることが大切です。
今では服と言えば、機械による大量生産で簡単に手に入りますが、神様からのお恵みである布に感謝して大切にすることが重要です。
日本人が日本本来の着物に戻るようになるのは何年先になるかはわかりませんが、

今できるレベルできちんとした清らかな身なりを心がけることが大切です。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

 

■神田下種祭(しんでんげしゅさい)

4月上旬に伊勢の神宮の祭典に供えるお米を作る神宮神田(伊勢市楠部町)で神田下種祭がおこなわれます。
「忌種(ゆだね)」と呼ぶ伊勢の神宮の諸祭典にお供えする清浄なご料米のもみ種を神田にまく祭典です。
神田下種祭の様子はこちらです↓
http://iseshima.keizai.biz/headline/1698/
■神武天皇祭遙拝(じんむてんのうさいようはい)

日本の初代天皇である神武天皇が崩御された日である4月3日に天皇陛下が皇居内の皇霊殿(こうれいでん)において神武天皇祭をおこなわれるにあたり、伊勢の神宮では遙拝(ようはい:遠く離れたところから拝む)式が行われます。
大宮司をはじめ神職らが五十鈴川に向かって神武天皇への深い祈りを捧げます。

神武天皇祭遙拝の様子はこちらです↓
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/59890731.html
http://iseshima.keizai.biz/headline/2002/

文化と文明

2016年3月15日発行分

ご存知のとおり、文明の発達によって現代では生活が大変便利になりましたが、その半面、世の中が幸せになったかというと、そういうわけでもありません。
文化という言葉がありますが、これはそれぞれの民族の伝統やいのち(生きるための知恵)のことです。

この文化を常に大切にして、次の世代にしっかりと伝えることによって民族は栄えますが、逆に、今の日本のように文化を忘れてしまった民族は滅びの道をたどります。

戦後、日本では日本の伝統や歴史が否定され、理屈や物質を第一に考えるようになり、何でも欧米のほうが優れていると解釈して洗脳された結果、若い人達に文化が伝わらなくなり、今のようにおかしな事件や事故の多い世の中になってしまいました。
また文明の発達によって人間の力で自然までも操作しようとしているため、世界が間違った方向へ進んでいます。
例えば、宇宙にゴミをばらまいたり、遺伝子を操作したりと人間が触ってはいけない領域まで踏み込んでいます。
またリニアモーターカーや新幹線、飛行機など、技術を向上させようという精神は良いのですが、この狭い日本で、それほど急いで移動する必要があるのでしょうか。
葉室先生が指摘されていますが、昔は電車に乗ったら、それぞれの駅で停車して駅弁などを楽しむというゆったりとした風情がありましたが、今の子供たちは窓の開かない高速の新幹線などに乗って旅行へ行くため、そのような旅の風情を知ることもできません。
また昔はお月見のときなどに月にはうさぎがいてお餅をついているという夢がありましたが、アポロが月面に着陸してからは、月にはうさぎなどいないということになって夢が壊されてしまいました。
このように世の中が豊かになるための科学技術のはずが、逆に心の豊かさを消してしまっています。

子供に学校で知識だけを詰め込むのではなく、このような夢や情緒というものを毎日の生活のなかで育むことが真の教育です。
もう文明はこれ以上発達させる必要はありません。

そのエネルギーを神様やご先祖様が喜ぶようなことに使うべきです。
そしてこのような文明の暴走を止められるのが文化になります。

何が真実で何が真実でないのかという判断ができるのが文化です。
人間にとって一番大切なのは文明の発達ではなく、神様、ご先祖様に感謝し、おまつりしてお喜びいただき、周りの幸せを考えて生きるという文化を守ってゆくことです。

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■春分の日のおまつり

今月3月20日(日)の春分の日は太陽が真東から昇って真西に沈み、

昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、伊勢の神宮では以下の2つのおまつりが行われます。
■春季皇霊祭遙拝(しゅんきこうれいさいようはい)

天皇陛下が皇居内の皇霊殿(こうれいでん)において神武天皇をはじめとする

歴代の天皇・皇后・皇族方の御霊をお祀りする春季皇霊祭が行われ、

伊勢の神宮では遙拝(ようはい:遠く離れたところから拝む)式が行われます。
春季皇霊祭遙拝の様子はこちらです↓
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/63031263.html
■御園祭 (みそのさい)

伊勢の神宮のお供え物となる青果を育てている伊勢市二見町溝口にある神宮御園で

野菜・果物などの豊かな実りと耕作の安全、農業の発展がお祈りされます。
神宮御園では約30種類の野菜と約20種類の果物の計50種類以上が栽培されており、伊勢の神宮のお祭りでお供えされています。
御園祭の様子はこちらです↓
http://ise.ne.jp/blog/geku/2012/03/20/660

いつまでも繁栄してゆくには

2016年3月1日発行分

国でも企業でも大きいほうが小さいよりも力があって強いと考えがちですが、

実は小さくても順応力があるほうがいつまでも繁栄してゆきます。
例えば恐竜は他の生き物よりも大きく、力も強いですが、氷河期や火山噴火などの環境の変化に順応できなかったため生き残ることができませんでした。

それに対して、環境の変化に合わせて自分の体に毛を生やしたりして順応した動物は生き残ることができました。
企業についても同じく、少し前までは「寄らば大樹の陰」といって大企業に勤めていれば一生安泰という考えがありましたが、会社が大きい分、うまくいかなくなった時には損失も大きくなり、小回りも利きにくいため現代のようにリストラなどが行われるような状態になってしまいました。
逆に小さくても小回りが利いて時代の変化に順応している企業は世界に通用する商品を生み出して繁栄しています。
また日本人の体格についても以前は小さかったのですが、戦後の食事などの生活習慣の欧米化によって体格は大きくなりましたが、昔の人よりも持久力などの体力がなくなってしまいました。
本来日本人というのは太古の昔から周りのすべてと共生し、環境に順応してきた優れた民族です。
日本が経済大国になっても人間の力で自然や環境を変えられるという、間違った発想は捨てて、本来の自然に順応するというこころを忘れないようにしなければなりません。
「気に入らぬ 風もあろうに 柳かな」という仙崖(せんがい)和尚の言葉がありますが、柳は、どんな風が吹いてもそれにまかせて揺られているように、私たち個人も、何事も神様のお導きにまかせて、心配したり、悔んだりせず、今自分でできることに全力を尽くすのが順応することになります。
大きくて力が強いというよりも、小さくても順応力があるほうがいつまでも繁栄してゆくというのが真実です。
私たちがいつまでも繁栄してゆくには、ご先祖様からの伝統を次の世代に伝えながら、環境の変化にも順応してゆくということが必要です。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■ふと思ったのですが

最近ふと思ったのですが、これだけ賢い頭脳を持った人間をつくられた神様は

想像もできないほど、何でも知っているのでしょうね。

まさに人智を超えた世界です。

ただただ、ありがたいです。