Global Translator

原点にかえる

日本人の原点というのは、

「神様、ご先祖様にお喜びいただき、周りの幸せのために生きる」というものですが、今では外国からの文化に偏りすぎて、日本人本来の心や伝統が忘れられてしまいました。

その結果、日本人としての自覚や誇りを持つ人が少なくなってしまいました。
また、このような状態は古来からあり、その都度、世の中が原点から外れそうになったときには何とか元の状態に戻そうという努力が行われてきました。
奈良時代には日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」が作成され、日本人にとって大切なことやしてはいけないことが記されました。
また、江戸時代にも人々が中国から入ってきた儒教や文化に憧れすぎたため、日本人の原点に立ち返ろうと、本居宣長によって「古事記伝」が作成されました。
戦後、欧米からの知識や理屈を主とした教育が行われてきたため、日本人としての「いのち」が伝えられなくなり、おかしな事件の多い乱れた世の中となってしまいました。
今こそ、原点にかえるときです。
ありがたいことに、神社では「おまつり」というかたちで日本の伝統が連綿と伝えられていますので、このおまつりの精神を第一に考えてゆくことが大切です。
おまつりというのは神様に喜んでいただくために行われるものです。

神様は何でもご存知ですので、こちらから頼み事などをしなくても、

神様に喜んでいただけたら最高の方向へ導いていただけます。
葉室頼昭先生が平成7年に奈良の春日大社の宮司をされていたとき、

第59次式年造替(しきねんぞうたい)という神様のおまつりされている本殿や御神宝などを新しく造り替え、神様に新たにご神威を発揮していただくおまつりが行われました。
その際には葉室先生は先輩の宮司から代々口伝えで伝わっていた作法を、古文書を調べながら見直し、原点にかえって奈良時代から行われていた祭式に戻して、本来の方法でお祭りをされたそうです。
そうしますと、神様の素晴らしいご神威を参加した全員が感じられたそうです。
やはり原点にかえって、本来の方法をそのまま素直に実行することによって、

そこに「いのち」が生まれ、神様によって最高の方向へ導いていただけます。
春日大社の式年造替についてはこちらをご覧ください↓
http://www.kasugataisha.or.jp/zoutai/index.html

私達も神社や神棚の前では二礼二拍手一礼でお参りをしますが、この作法も太古の昔に現代人よりも感性の鋭いご先祖様が神様の御心を肌で感じて取り決めたものですので、「なぜ二回礼をするのか」などという理屈は考えず、そのまま正しく行うことによってそこに神様からの「いのち」が生まれてきます。
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
また不易流行(ふえきりゅうこう)という言葉がありますが、この不易というのはいつまでも変わらないもの、流行というのは時代に応じて変化するものという意味ですが、私達日本人は日本人としての原点である「感謝と共生のこころ」はいつまでも変えることなく、それを土台として、時代の変化にその都度順応してゆくことが大切です。
今の日本のように、原点を忘れて、流行だけを追い求める民族は滅びの道をたどります。
多くの方は戦後の教育によって、日本人としての原点を知らないのでその時々の流行りや文明に振り回された状態となっていますが、日本人の原点である、「神様とご先祖様をおまつりしてお喜びいただき、周りの幸せを考えて行動」することを日々、理屈を考えずに素直になって、そのまま実行していますと、自分に自信を持つことができ、正しい判断ができるようになり、最高の方向へ導いていただけるようになります。
神社には日本の伝統がたくさんつまっています。

神社の掲示板などでお祭りや催し物の情報を知ることができますので

ぜひ参加されて肌で感じてみることをおすすめいたします。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■御塩浜の採鹹(さいかん)作業

御塩はマグマが海中に噴出してできた神様のお恵みであり、あらゆる祭典に欠かせないお供えのご料であり、お清めの神事にもなくてはならないものです。
今月7月下旬に伊勢の神宮では五十鈴川下流の汐合橋付近(三重県伊勢市二見町西・御塩浜)で塩田を設け、土用の炎暑のなか、濃縮された海水(鹹水:かんすい)を採集する作業を行います。
そして8月にはこれを煮つめて荒塩をつくり、3月と10月には堅塩に焼き固めます。

御塩浜の採鹹(さいかん)作業の詳細はこちらです↓
http://cniss.chuokai-mie.or.jp/murasaki/jingumisio/jingumisio.htm

■伊勢神宮奉納全国花火大会

今月7月16日には三重県伊勢市の宮川河畔(度会橋上流)で伊勢神宮奉納全国花火大会が行われます。
日本三大競技花火大会のひとつで、昭和28年に斎行された第59回神宮式年遷宮を記念してはじめられた格調と歴史のある大会です。
北は秋田県、南は鹿児島県など、全国各地から選抜された花火師たちが伊勢神宮に奉納し、日頃の研鑽の成果を神都伊勢の夜空に放揚する「競技花火大会」です。

また、花火師たちがその年の安全を祈願する場ともなっています。
伊勢神宮奉納全国花火大会
http://www.city.ise.mie.jp/3840.htm