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着物

2016年4月1日発行分

日本人は本来、お米と布を非常に大切にしてきた民族です。

布は日本では元々、木の繊維を取って作られた大変神聖なものです。
神社でお祓いをする際に、木の棒にひらひらした紙がついた大麻(おおぬさ)と呼ばれる祭具が使用され、はじめにこの大麻に祓いの神様に降りていただいて祓い清めるわけですが、布という非常に大切なものには神様が降りてこられると考えられているので大麻(おおぬさ)のひらひらした紙にも元々、布が使われていました。
着物も布からできていますが、今では着物といえば成人式やお茶会といった特別なときにしか着られていませんが、このように布は大変大切にされているものなので、その布からできている着物も本来、おばあさんから孫まで代々大切に伝えられて着られてきました。
そして時代の流れで洋服に代わり、日本本来の着物を着る方が少なくなってしまったわけですが、

今では欧米のファッションが流行でかっこいいということで、特に若い人の中にはおかしな服装をしている人がいます。
そしてご存知の通り、毎日のようにおかしな事件や事故をニュースで聞くような世の中になっていますが、これは今の日本人の服装の乱れとも関係しています。
日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」には以下のような記述があります。
皇室の御祖先の神で、私たち日本人の神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)が大変な暴れん坊で田んぼを破壊したり、機織りの機械に獣の死骸を投げ入れたため、天照大御神が大変お怒りになり天の岩戸にお隠れになられました。

すると世の中は真っ暗になり、いろいろな災いが起こり始めました。
ここで須佐之男命(すさのおのみこと)が機織りの機械に獣の死骸を投げ入れたとありますが、須佐之男命は外国から来た神様であり、機織りの機械に獣の死骸を投げ入れたというのは外国の文化にあこがれてばかりいて、日本古来からの着物を大切にせず、日本人らしい正しい服装をしていないという状態を意味しています。
つまり日本の伝統である着物への思いが薄れ、服装が乱れるということは日本人のいのちが衰えて世の中の乱れにつながるということを今から1300年以上も前に書かれた古事記にすでに記されているわけです。
たかが服装がと言われる方もいるかもしれませんが、やはり個人個人が欧米の文化に憧れてばかりいるのではなく、日本の伝統文化を大切にして、正しい身なりをするということが世の中を良くしてゆきます。
今の乱れた世の中というのは神様からの警告ですので、正しい日本人らしい服装をすることが大切です。
今では服と言えば、機械による大量生産で簡単に手に入りますが、神様からのお恵みである布に感謝して大切にすることが重要です。
日本人が日本本来の着物に戻るようになるのは何年先になるかはわかりませんが、

今できるレベルできちんとした清らかな身なりを心がけることが大切です。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

 

■神田下種祭(しんでんげしゅさい)

4月上旬に伊勢の神宮の祭典に供えるお米を作る神宮神田(伊勢市楠部町)で神田下種祭がおこなわれます。
「忌種(ゆだね)」と呼ぶ伊勢の神宮の諸祭典にお供えする清浄なご料米のもみ種を神田にまく祭典です。
神田下種祭の様子はこちらです↓
http://iseshima.keizai.biz/headline/1698/
■神武天皇祭遙拝(じんむてんのうさいようはい)

日本の初代天皇である神武天皇が崩御された日である4月3日に天皇陛下が皇居内の皇霊殿(こうれいでん)において神武天皇祭をおこなわれるにあたり、伊勢の神宮では遙拝(ようはい:遠く離れたところから拝む)式が行われます。
大宮司をはじめ神職らが五十鈴川に向かって神武天皇への深い祈りを捧げます。

神武天皇祭遙拝の様子はこちらです↓
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/59890731.html
http://iseshima.keizai.biz/headline/2002/