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歴史に学ぶ

2016年5月1日発行分

学校で日本の歴史を学びますが、この歴史の学習というものは単に出来事を知識として覚えるのではなく、私達のご先祖様が経験されたことを「知恵」という形で私達の人生に活かしてゆくことが大切です。
「昔、日本でこういうことをしたらこのような結果になった。」といったことから同じことを繰り返さないようにしようとか、見習ってこれからも続けてゆこうといった指針になります。
日本では昔から各地で戦(いくさ)が行われてきましたが、これは単に権力争いがあったという知識として終わらせるのではなく、戦争をしても何も得るものはなく、すべての人が不幸になるだけであるということを理解し、今後に生かすことが重要です。
このようなご先祖様の経験、知恵を理解していれば近年のような戦争は行われなかったはずです。
この他にも、地震で原発が危ないということがわかりましたが、それにも関わらず再稼働などを進めているというのは歴史から学んでいないことの表れです。

どれだけ安全性を高めたといっても、それ以上の地震が来たら同じことです。
また逆に日本には誇るべき歴史、世界観があります。
例えば山というと、海外では登る権利がある、征服するといった発想で自然も人間の力で回復させるという考え方ですが、山というのは本来、大地からのエネルギーが強く、盛り上がった場所であり、日本では山というのは神聖な場所なので神様をおまつりして大切に守ってきたという歴史があります。
そして毎日神様とご先祖様に手を合わせて感謝し、何事も「させていただく」という謙虚な姿勢が本来の日本人です。
また、海外ではある国を侵略すると、その国の文化までも破壊して、その上に新しい文化を作ってきましたが、日本の場合、ある地域を治めることになっても、決してその地域の文化を破壊するようなことはせず、その地域でおまつりされている神様も今後一緒におまつりしてきたという歴史があります。
ある地域を治める際にその文化を破壊して、その上に新しいものを作ってもいずれ滅ぶというのは世界の歴史が証明しています。

日本のように治める地域の文化を滅ぼさず、共生のこころで治めると、いつまでも繁栄してゆきます。
このように日本人は本来、感謝、共生という世界観を持ち、自分よりも相手の幸せを考えて生きるという世界の模範となる民族です。
しかし、戦後、日本の歴史や文化が否定されてしまったため、日本人のすばらしい歴史、世界観が忘れられてしまい日本人としての誇りを持つ人が少なくなってしまいました。
例えば本やテレビなどで「アメリカでは」「欧米では」と例に出してアメリカは日本よりも進んでいるから見習わなければならないと指摘している人がいますが、それは日本人の本当の素晴らしさに気付いていない単なる思い込みです。
そしてさらにすべての原点ともいえる歴史に目を向ける必要があります。

150億年前にビックバンがおこって宇宙ができ、その後地球が生まれ、人間が生まれましたがこの歴史についても、ゼロの状態からなぜ宇宙ができたのかを理解する必要があります。

何かを生み出すには、それを生み出そうというこころが必ず必要です。
ボールペン1本でも、始めにそれを作ろうという「こころ」がなければ絶対に生まれません。

これはすべての物に当てはまる法則です。
そしてある瞬間にビックバンがおきて、人間が生まれてきたというのもそこに人間を生み出そうという神様の「こころ」があったということです。
神様は人間と同様に自分自身を客観的に見ることができないので、神様の世界を認めて、それを表現できる高度な頭脳を持った人間というものをつくられました。
ですから神様の目的通り、神様の世界を認めて、感謝すれば神様はお喜びになられて、お恵みが自分にも返ってくるわけです。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

 

■風日祈祭(かざひのみさい)

今月5月14日に伊勢神宮の皇大神宮(内宮:ないくう)と豊受大神宮(外宮:げくう)で風日祈祭(かざひのみさい)がおこなわれます。
このおまつりでは風雨の災害がなく、五穀が豊かに稔ることをお祈りします。

風日祈祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/63366472.html
■神御衣祭(かんみそさい)

同じく5月14日に皇大神宮(内宮:ないくう)と荒祭宮(あらまつりのみや)で神御衣祭(かんみそさい)がおこなわれます。
神御衣とは神様の衣のことで、大御神様に新たな和妙(にぎたえ:絹織物)・荒妙(あらたえ:麻織物)の2種の神御衣をお供えします。
神御衣祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/60635065.html
三重県松阪市の神服織機殿(かんはとりはたどの)神社では和妙、神麻続機殿(かんおみはたどの)神社では荒妙が奉織されますが、これらの新たな衣を大御神へ奉織するにあたって5月1日にそれぞれの神社で神御衣奉織始祭(かんみそほうしょくはじめさい)がおこなわれます。
神御衣奉織始祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/63286647.html
そして5月13日には神御衣のうるわしく織り上ったことを感謝する神御衣奉織鎮謝祭(かんみそほうしょくちんしゃさい)がおこなわれます。
神御衣奉織鎮謝祭の様子はこちら
http://iseshima.keizai.biz/headline/2032/

また伊勢の歴史体験館では、神麻続機殿神社(かんおみはたどの)で使われていた機をもとに作られた高機が体験できるそうです。

詳細はこちら
http://www.itukinomiya.jp/modules/taiken/index.php?content_id=19

http://blog.canpan.info/tenkuru/archive/150