カテゴリー別アーカイブ: 2016年バックナンバー

人間の五感

2016年2月15日発行分

人間には視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という五感がありますが、これは本来、自然からの気を感じて清らかな生活が送れるように備わっているものです。
祓い(はらい)というものがありますが、これは普段知らず知らずのうちに人間の体についてしまった、つみ(包む身:人間本来の素晴らしい姿を包み込んでしまうもの)とけがれ(気枯れ:神様からいただいた尊い気が枯れてしまった状態)を消して人間本来の素晴らしい姿に戻すものです。
そして五感もこの祓いにつながってゆきます。

目で素晴らしい自然の風景を見たり、耳でセミの声を聞いて夏を感じたり、虫の声を聞いて秋を感じたり、舌で自然の恵みをうけたものを味わったりすることによって、自分の中を清めてゆくためにあります。
逆に人工的な食べ物ばかり食べたり、人工的な映像や音ばかりと接していると「つみ・けがれ」が付きやすくなります。
つまり五感というものは決して自分の我欲を満たすためにあるのではなく、五感を総動員して自然からの声を聞き、神様の素晴らしい世界を感じるためにあるわけです。

そして五感によって身を清め、祓い、人間らしい人生を歩むことが大切です。
また私達の脳は普段、全体の数パーセントしか使われていないといいますが、これはあくまで、理屈を考えるのには数パーセントしか使っていないという意味で残りの部分は五感などを総動員して神様の世界を感じるためにあります。
ですから理屈や知識に凝り固まって、脳の残りの部分をあまり使わずに生きていますとアポトーシスという不要なものは消えてしまうという宇宙の法則にしたがって脳の細胞が自分は必要ないということになって消滅し、アルツハイマーなどを引き起こすことになります。
アルツハイマーは年を取ってからなると思われていますが、実はそうではなく、若いころから自然からの気を感じずに理屈や知識ばかりの生活をしているとその積み重ねで年を取ったころにそれがアルツハイマーというかたちで現れてくるわけです。
昔、聖(ひじり)と呼ばれる人がいましたが、日本では本来ひじりというのは宗教的に偉い人というよりも、日を知る=季節の移り変わりを肌で感じられる、すばらしい人 という意味です。
現代では季節の節目などはカレンダーの数字で確認していますが、

ひじりのように季節の移り変わりをカレンダーではなく、五感を使って肌で感じることによって体が順応して健康に過ごすことができます。
現代人は理屈や知識の情報で凝り固まり、年中エアコンで季節の変化にも鈍感になってしまっていることが多いのでこれだけ病気やおかしなことをする人が増えています。
日本人が昔からしてきた原点に戻って、五感を総動員して季節の変化や自然の声を聞き、感動し、神様の世界を感じる感謝の生活をすることが大切です。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■祈年祭(きねんさい)

今月2月17日に伊勢の神宮をはじめ全国の神社では春の耕作始めの時期にあたり、五穀の豊穣をお祈りする祈年祭(きねんさい)がおこなわれます。
祈年祭では、神饌(しんせん:神様のお食事)を奉り五穀の豊かな稔りをお祈りする大御饌(おおみけ)の儀と、勅使(ちょくし:天皇陛下からのお使い)が参向して幣帛(絹織物)をお供えして奉仕される奉幣(ほうへい)の儀の2つのお祭りが行われます。

伊勢の神宮の祈年祭の様子はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/32789343.html
食事をするときは常に神様からのお恵みに感謝して、残さずいただくことが大切ですね。

はたを楽にする

2016年2月1日発行分

日本には「はたらく」という言葉がありますが、これは本来、 「はた(周りの人)」を「らく(楽にする。楽しませる)」にするという意味です。

つまり日本では本来、働くというのは、労働とかお金儲けという意味ではなく、 周りの人を楽にして幸せにするという意味を持っています。

そして会社へ行くだけが「はたらく」ではなく、どんな時でもはたを楽にするという行動が 「はたらく」ということです。

この良いお手本になるのが樹木です。 樹木は動物などから出た「二酸化炭素」から、葉っぱの光合成によって酸素を生み出し、 他の動物を生かしてくれています。

そしてそのときに樹木内には樹木に必要な栄養分が生まれます。 私たちの人生も同じく、はたを楽にして生きることによって、 結果的に自分に幸せが返って来るようになっています。

「幸せは歩いてこない、だから歩いて ゆくんだね」で有名な 「三百六十五歩のマーチ」という歌がありますが、 「だから歩いて ゆくんだね」というのは、周りの幸せのために生きるという意味になります。

決して自分の我欲のために進んでゆくというのは真実ではありません。

そして周りの幸せのために歩いてゆくことによって自分にも幸せがやってきます。

年々おかしな事件、事故が増えていますが、これも 周りの幸せなど考えず、自分のためだけに行動していることの現れです。

個人でも会社でも自分のためだけに活動しているものは滅びます。

また現代では、老後は毎日自分の好きなことだけをして過ごすという風潮があります。

しかし人間というのは周りの幸せのために生きるというのが真実の生き方なので 会社を引退したら、次はプライベートで周りを幸せにする活動をするのが人生です。

何日も自分の好きなことだけをして遊んでみるとわかりますが、 どれだけ遊んでも本当に心が満たされることはありません。

やはり周りが喜ぶようなことをして「はたらく」ことによって 人間は本当の充実感、幸福感が得られるようになっています。

はたらきすぎて、リフレッシュしたいときに遊ぶというのが一番良いバランスになります。

そして日本人は太古の昔から一番大切なのは神様ということを知っていたので 神様をお喜ばせすることを第一に考えてきました。

神社などでおこなわれる「おまつり」はその表れです。

おまつりといいますと、屋台が出て、お神輿(みこし)担いでワッショイというイメージの方が多いと思いますが、 本来おまつりというのは「神様に喜んでいただくために」静かに厳かに行なわれるもので、 お神輿担いでワッショイというのはだいぶ後から始まったものです。

真実の充実した人生を生きるためにも 神様、ご先祖様をおまつりしてお喜びいただき、 周りの幸せのために「はたらく」ということが大切です。

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓ http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生 http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

■建国記念祭

今月2月11日に伊勢の神宮では建国記念祭がおこなわれます。

神武(じんむ)天皇が奈良の橿原に宮殿を建て初代天皇に即位された日を、 日本の建国の日としてお祝いします。

皇大神宮(内宮)・豊受大神宮(外宮)をはじめ諸宮社にお供えを奉り、 国の平安・発展をお祈りします。

建国記念祭の様子はこちらです↓

http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/66278512.html

逆を見せる

2016年1月15日発行分

神様は神様の世界を認め、それを表現できるように高度な頭脳を持つ人間をつくられました。

そして神様は「神様の世界」というものがどの様なものかがわかるようにあえて逆のものを見せてくれています。

例えば伊勢の神宮の大きなおまつりのひとつである神嘗祭(かんなめさい)は夜中の10時と2時に行われていますが、この様に神様の世界というのは暗闇です。

しかし世界が常に暗闇ですと暗闇がどの様なものか人間には分からないので、神様は明るい昼というものを見せてくれています。

音に関しても神様の世界は無音の世界ですので、音というものを知ることによって音のない世界を知ることができます。

また病気や怪我の経験をすることで、元気な体のありがたみを知って調子に乗らずに慎重に生活することができます。

また太陽の光は宇宙空間では明るくも暖かくもありませんが、地球の大気に「反射」することによって、はじめて暖かく明るい光が現れてきます。

これと同じく、人間も神様とご先祖様に「感謝」することによってはじめて自分の前にお恵みが現れてくるのが真実の世界です。

そして感謝のない生活をしているといろいろな災いが起こることがありますが、これも感謝のない世界を知ることで、感謝の大切さを知ることができます。

現代ではご存知の通り、子供が人を傷つけたり、警官や教師が犯罪を犯すような日本始まって以来の最悪な世の中となっています。

神様が本当にいれば災害や世の中が悪くなるわけがないと思っている方もいますが、そうではなく、真実の幸せな世の中がどの様なものかを知らせるために自然を破壊したり、単に科学や物質が豊かになっただけでは、この様な最悪の状態になるということを見せてくれているわけです。

そして中途半端なレベルを見せても人間というものは気付かないものですので、神様は落とすところまで落とされます。

では、どうすれば真実の幸せな世の中になるのかの答えは、日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」のなかにすでに記されています。

古事記の中にはこのようなお話があります。 天照大御神(あまてらすおおみかみ)という神様の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)は暴れん坊で、田んぼを破壊したり機織りの場所に毛皮を剥いだ馬を投げつけたので天照大御神は大変お怒りになり、天岩戸(あまのいわと)にお隠れになりました。

すると世の中は真っ暗になりいろいろな災いが起こり始めました。 そこで他の神様達が相談して天岩戸の前で祝詞(のりと:神様を褒めたたえる言葉)を読み上げたり、裸で舞を踊ったりしたところ、天照大御神は天岩戸から出てきてくださったため、元の平和な世界に戻りました。

このお話の意味は、以下の通りです。

■須佐之男命は暴れん坊であった 須佐之男命は外国の神様で、暴れん坊であったというのは外国の文化にあこがれて、真似ばかりして、日本の伝統文化をないがしろにしているという状態です。

■田んぼを破壊した 日本でお米を作るのを減らしたり、外国のものばかり食べている状態です。

■機織りの場所に毛皮を剥いだ馬を投げつけた 日本人らしい正しい服装をしていない状態です。 

これらのことをしていると世の中は悪くなるということが記されています。

■天岩戸の前で祝詞(のりと:神様を褒めたたえる言葉)を読み上げたり、裸で舞を踊ったら天照大御神が天岩戸から出てきて世の中が平和になった 正しい美しい言葉遣いをし、外国の文化を脱ぎ捨てて神様をお喜ばせすることで真実の幸せな世の中が現れてくるという意味です。

これは神様からのお知らせですので、もう理屈や物質主義の考えは捨てて、日本の伝統文化を大切にし、お米などの日本のものを食べて、正しい日本の服装と言葉遣いをすることが必要です。 そして神様、ご先祖様のおまつりをしてお喜びいただくことによって真実の幸福な世界が現れてきます。

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生

http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓ http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■にほんよいくに

葉室頼昭先生の絵本「にほんよいくに」がリニューアルして第一巻が発売されました。

「にほんよいくに」

http://www.fuzambo-intl.com/index.php?main_page=product_info&cPath=11&products_id=228

以前春日大社で発売されていた元の「にほんよいくに」の本の文と絵を活かし、より読みやすい本として発行されます。

さらに葉室先生が書きかけていらしたものを一冊加えて(第6巻 日本人の原点)、以下の形で発行されます。

B5判 並製(柔らか表紙) 平均80頁 定価:本体1,800円

1 日本の神さま

2 イノチをつたえる

3 神社のおまつり

4 すばらしい伝統

5 努力とかんしゃ

6 日本人の原点 第一回発行12月、以下隔月刊 「にほんよいくに」 http://www.fuzambo-intl.com/index.php?main_page=product_info&cPath=11&products_id=228

認めたものが現れる

2016年元日発行分

この世の中はすべて認めたものが現れてきます。

皆さんもイライラしていると何をやってもうまくいかなかったというご経験があると思いますが、これも「イライラ(悪い状態)」を認めているため、それが現実に現れてくることが原因です。
逆に常に落ち着いて「ありがたい」と感謝していると、ありがたいということを認めているため現実にそれが現れて、何事もうまくゆくようになります。
「大祓のことば」という今でも全国の神社で毎日唱えられていることばがあり、これを唱えると体についた「つみ・けがれ」をはらって人間本来のすばらしい姿に戻ることができますが、これは太古の昔、中臣氏の誰かが神様の言われたことを肌で感じ、それを文字にしたものです。
その中にも「過去のことを悔んだり、将来のことを心配してはいけない」と記されています。

これも過去や未来のマイナスなことを考えるとそれが現実に表れてくるからです。
そして常に神様とご先祖様に感謝するというのも感謝というものを認めることになるため、それがお恵みとして現実に表れてきます。

感謝する→ お恵みが現れる → 感謝する というすばらしい循環になるわけです。
神様は自分の姿を客観的に見るために高度な知能を持った人間を生み出しました。ですから、神様の世界を認めて、感謝し、おまつりするというのが人間本来の生き方です。
それを知っていた私たちのご先祖様は神様のおまつりを第一にして生活していました。

このすばらしい伝統を次の世代に伝えてゆくことによっていつまでも人間のいのちは続いてゆきます。
神様を認め、「ただただ、ありがたい」ということを認めて生きるということが大切です。
そしてこれらが素直にできるように毎日祓いをおこなうことをおすすめします。

祓いについてはこちらをお読みください。
http://kamisamagosenzosama.com/ooharai.html

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

新年あけましておめでとうございます。
皆さんは初詣はどちらにいかれますか?

私は今年も近所の有間神社と伊勢の神宮に初もうでに行かせていただきます。

伊勢の神宮
http://www.isejingu.or.jp/

有間神社
http://arimajinja.com/
ただただ、「ありがとうございます。」とシンプルに感謝を伝えさせていただきたいと思います。

今年も皆さんと共にすばらしい年でありますように。