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逆を見せる

2016年1月15日発行分

神様は神様の世界を認め、それを表現できるように高度な頭脳を持つ人間をつくられました。

そして神様は「神様の世界」というものがどの様なものかがわかるようにあえて逆のものを見せてくれています。

例えば伊勢の神宮の大きなおまつりのひとつである神嘗祭(かんなめさい)は夜中の10時と2時に行われていますが、この様に神様の世界というのは暗闇です。

しかし世界が常に暗闇ですと暗闇がどの様なものか人間には分からないので、神様は明るい昼というものを見せてくれています。

音に関しても神様の世界は無音の世界ですので、音というものを知ることによって音のない世界を知ることができます。

また病気や怪我の経験をすることで、元気な体のありがたみを知って調子に乗らずに慎重に生活することができます。

また太陽の光は宇宙空間では明るくも暖かくもありませんが、地球の大気に「反射」することによって、はじめて暖かく明るい光が現れてきます。

これと同じく、人間も神様とご先祖様に「感謝」することによってはじめて自分の前にお恵みが現れてくるのが真実の世界です。

そして感謝のない生活をしているといろいろな災いが起こることがありますが、これも感謝のない世界を知ることで、感謝の大切さを知ることができます。

現代ではご存知の通り、子供が人を傷つけたり、警官や教師が犯罪を犯すような日本始まって以来の最悪な世の中となっています。

神様が本当にいれば災害や世の中が悪くなるわけがないと思っている方もいますが、そうではなく、真実の幸せな世の中がどの様なものかを知らせるために自然を破壊したり、単に科学や物質が豊かになっただけでは、この様な最悪の状態になるということを見せてくれているわけです。

そして中途半端なレベルを見せても人間というものは気付かないものですので、神様は落とすところまで落とされます。

では、どうすれば真実の幸せな世の中になるのかの答えは、日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」のなかにすでに記されています。

古事記の中にはこのようなお話があります。 天照大御神(あまてらすおおみかみ)という神様の弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)は暴れん坊で、田んぼを破壊したり機織りの場所に毛皮を剥いだ馬を投げつけたので天照大御神は大変お怒りになり、天岩戸(あまのいわと)にお隠れになりました。

すると世の中は真っ暗になりいろいろな災いが起こり始めました。 そこで他の神様達が相談して天岩戸の前で祝詞(のりと:神様を褒めたたえる言葉)を読み上げたり、裸で舞を踊ったりしたところ、天照大御神は天岩戸から出てきてくださったため、元の平和な世界に戻りました。

このお話の意味は、以下の通りです。

■須佐之男命は暴れん坊であった 須佐之男命は外国の神様で、暴れん坊であったというのは外国の文化にあこがれて、真似ばかりして、日本の伝統文化をないがしろにしているという状態です。

■田んぼを破壊した 日本でお米を作るのを減らしたり、外国のものばかり食べている状態です。

■機織りの場所に毛皮を剥いだ馬を投げつけた 日本人らしい正しい服装をしていない状態です。 

これらのことをしていると世の中は悪くなるということが記されています。

■天岩戸の前で祝詞(のりと:神様を褒めたたえる言葉)を読み上げたり、裸で舞を踊ったら天照大御神が天岩戸から出てきて世の中が平和になった 正しい美しい言葉遣いをし、外国の文化を脱ぎ捨てて神様をお喜ばせすることで真実の幸せな世の中が現れてくるという意味です。

これは神様からのお知らせですので、もう理屈や物質主義の考えは捨てて、日本の伝統文化を大切にし、お米などの日本のものを食べて、正しい日本の服装と言葉遣いをすることが必要です。 そして神様、ご先祖様のおまつりをしてお喜びいただくことによって真実の幸福な世界が現れてきます。

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生

http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

家庭でのおまつりのしかたはこちらをご覧ください↓ http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

■にほんよいくに

葉室頼昭先生の絵本「にほんよいくに」がリニューアルして第一巻が発売されました。

「にほんよいくに」

http://www.fuzambo-intl.com/index.php?main_page=product_info&cPath=11&products_id=228

以前春日大社で発売されていた元の「にほんよいくに」の本の文と絵を活かし、より読みやすい本として発行されます。

さらに葉室先生が書きかけていらしたものを一冊加えて(第6巻 日本人の原点)、以下の形で発行されます。

B5判 並製(柔らか表紙) 平均80頁 定価:本体1,800円

1 日本の神さま

2 イノチをつたえる

3 神社のおまつり

4 すばらしい伝統

5 努力とかんしゃ

6 日本人の原点 第一回発行12月、以下隔月刊 「にほんよいくに」 http://www.fuzambo-intl.com/index.php?main_page=product_info&cPath=11&products_id=228