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情熱を持つ

2016年10月1日発行分

■情熱を持つ

「情熱」という言葉を辞書で調べると「ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。」とあります。

何事も情熱を持ってやると、エネルギーが出て最高の力を出すことができます。
日々のおまつりにおいても、「神様、ご先祖様にお喜びいただきたい」という情熱をもって行うことによって集中力が高まり、最高のものになります。
おまつりの仕方はこちらをお読みください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
仕事やボランティア、勉強などでも、仕方なくやるのと、情熱をもってやるのとではご存知の通り天と地ほどの差が出てきます。
神様は人間だけに情熱という感情を与えられました。

情熱というのは、単にある目標のために行うだけでなく、熱い感情があるもので、理屈のない世界に通じるものですので、何事も情熱を持って行うことが大切です。
そして今取り組まれていることなどについて、情熱を持ってやれているかどうかが、今後の成否を占うバロメーターにもなります。
私の経験で恐縮ですが、仕事などを情熱を持って、がむしゃらにやっていると自分では予想もしなかった別のところで大きな成果となって返ってくることがあります。
ここでポイントは「ただ、そこそこがんばる」のではなく、「情熱を持って、がむしゃらにやる」というところです。

そうしますと理屈のない世界に通じて、奇跡ともいえる結果を得ることができます。
そして情熱を持つには「誰かに喜んでもらいたい! 誰かを感動させたい!」といった「誰かを幸せにしたい」という強い思いが必要になります。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

 

■御塩殿祭

今月10月5日には御塩殿祭(みしおどのさい)というおまつりが御塩殿(みしおどの)神社で行われます。

伊勢神宮のいろいろなおまつりでお供えする御塩が麗しくできるようにお祈りをし、

御塩を作られる方の安全も合わせてお祈りします。
御塩殿神社は堅塩を作る設備を備えた神社で三重県伊勢市二見町大字荘にあります。

夫婦岩で有名な二見興玉神社から西へ2kmほどの場所になります。
御塩は、まず五十鈴川の下流の御塩浜で、毎年土用に濃い塩水をとります。
次に、そこから1km北東の御塩汲入(くみいれ)所に運び、

その塩水をすぐ東にある御塩焼所にて、鉄の平釜で一昼夜かけて焚き上げて荒塩にします。
これを御塩殿で三角形の土器につめて焼き固め堅塩(かたしお)に仕上げます。

この御塩焼固(みしおやきがため)の作業は神職が出向し、身を浄めて奉仕します。
神宮の御塩についてはこちらをご覧ください↓
http://www.isejingu.or.jp/about/estate/salt.html
御塩はマグマが海中に溶け出したときにできるもので、大地の神様である国津神様(くにつかみさま)からのお恵みです。
ご存知のとおり、私たちの体になくてはならないもので、

地球上の最初の生命も海水の中から誕生しました。
そして、御塩は神社のお祓いでは、「体についた良くないもの=つみ・けがれ」をはらうために用いられます。

これは国津神様(くにつかみさま)のお恵みである御塩の力をお借りしています。
近年、多くの人は御塩は調味料で摂りすぎると高血圧になるというくらいのイメージしか持っていませんが、

実は、非常に尊くてありがたいものということを忘れないようにしなくてはいけません。

■機織りのお祭り

伊勢の神宮では今月機織りに関するお祭りが行われます。
■10月1日 神御衣奉織始祭(かんみそほうしょくはじめさい)

三重県松阪市の神服織機殿(かんはとりはたどの)神社では和妙(にぎたえ)、

神麻続機殿(かんおみはたどの)神社では荒妙(あらたえ)が奉織され、

神御衣祭(かんみそさい)で皇大神宮と荒祭宮に奉ります。
神御衣とは神様の衣のことで、大御神に新たな和妙(にぎたえ:絹織物)と荒妙(あらたえ:麻織物)の2種の神御衣を奉織するにあたって、

それぞれの神社で神御衣奉織始祭がおこなわれます。

神御衣奉織始祭の様子はこちらをご覧ください↓
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/63286647.html
■10月13日 神御衣奉織鎮謝祭(かんみそほうしょくちんしゃさい)

神服織機殿(かんはとりはたどの)神社と神麻続機殿(かんおみはたどの)神社で

神御衣のうるわしく織り上ったことを感謝する神御衣奉織鎮謝祭がおこなわれます。

神御衣奉織鎮謝祭の様子はこちらをご覧ください↓
http://iseshima.keizai.biz/headline/2032/
■10月14日 神御衣祭(かんみそさい)

皇大神宮(内宮:ないくう)と荒祭宮(あらまつりのみや)で神御衣祭がおこなわれ、

和妙(にぎたえ:絹織物)・荒妙(あらたえ:麻織物)の2種の神御衣を奉ります。

神御衣祭の様子はこちらをご覧ください↓
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/60635065.html
このように、大御神に奉る神御衣が無事出来るように神御衣奉織始祭が行われ、

完成後、無事出来たことを感謝する神御衣奉織鎮謝祭が行われます。
織物はお米と同様、神話の時代から日本人にとって大切なものとされてきました。

古事記などの神話では、正しい日本人らしい服装をするということが世の中を明るくするということを教えてくれます。

現代の日本人の服装と日本の現状を見ると、この教えの大切さがよくわかります。
そして今月10月15日から伊勢の神宮では最も由緒深いおまつりである、神嘗祭(かんなめさい)が行われ、

神様に五穀豊穣のお恵みを感謝します。

神嘗祭の様子はこちらをご覧ください↓
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/65905450.html