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物を大切にする

2016年9月15日発行分

現代の日本人が忘れているもののひとつとして「物を大切にする」ということがあります。

昔は包み紙なども捨てずにとっておいて、後で再利用したりしていましたが、

現代では使い捨てが当たり前となり、洋服でも少しすれてきたら捨ててしまうという人が

多くなってしまいました。
また物には心がありますから、物を大切にすることによって、物と一体になって最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

柔道や剣道の一流の選手は道着や防具を大切に手入れし、枕元において寝るそうです。
また大リーガーのイチロー選手も道具を大切にすることでも有名で、

試合でボールを打ったときには、バットを投げ捨てたりせずそっと下に置いて走り、

試合後にはバットやグローブを入念に手入れして大切に扱っています。
決して三振しても怒ってバットをひざでへし折ったりはしません^^;
やはり道具に感謝して、大切にすることで道具とひとつになり、成功へと導いてもらえるということです。
また、食べ物に対しても、茶碗にご飯粒を残したり、ひどい人は食事の残りを

捨ててしまったりする人もいますが、これも反省すべきことです。
戦後の理屈主義、物質主義の教育の影響で、植物は太陽の光と水で成長するという理屈だけで考える人が多いですが、

実は、お米をはじめとするあらゆる食べ物は神様からの尊いお恵みなので

食べ物を捨てるというのは、とんでもない行いということがわかります。
このことを知っていた私達のご先祖様は太古の昔からお米が無事とれることを神様に感謝し、

伊勢の神宮の神嘗祭(かんなめさい)に代表されるように、

全国のおまつりに関しても神様に豊作を感謝するものが中心となっています。
神嘗祭はこちらをご覧ください↓
http://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/kanname.html
私も以前は、いろいろともったいないことをしていましたが、

葉室頼昭先生の書籍に出会い、本来の日本人のすばらしさを知り、

毎日神様とご先祖様に感謝しておまつりするようになってから、

特に意識せずに何事にも「もったいない」という感覚が出てきました。
これは毎日神様とご先祖様に感謝し、おまつりをして、お喜びいただくことで

真実の生き方といいますか、「いのち」が体の中でよみがえってくるからだと思います。
みなさんもぜひ日々感謝とおまつりをして感じてみてください。
おまつりの仕方はこちらをお読みください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

■秋季皇霊祭遥拝(しゅうきこうれいさいようはい)

今月9月22日の秋分の日に、宮中三殿の皇霊殿にて、神武天皇をはじめとする歴代の天皇、

皇后、皇族方の神霊を御祀りする秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)が行われます。
それにあたり、伊勢の神宮においても、大宮司以下、内宮(皇大神宮)第一鳥居内祓所にて、

遙拝式(ようはいしき:遠方から拝む)を執り行います。

秋季皇霊祭遥拝の様子はこちらです↓
http://jingu125.info/2010/09/23/20100923_0653344651/
このように天皇陛下はご祖先である歴代の天皇、神様をおまつりされますが、

秋分の日は春分の日と同様、日本では本来、ご先祖様のお墓参りをして日頃の感謝を表す大切な日です。

■神宮観月会

伊勢の神宮(三重県伊勢市)では9月15日の「中秋の名月」の夜に

外宮(豊受大神宮)の「まがたま池の舞台」で観月会がおこなわれます。
短歌と俳句の秀作を古式に則り披講し、舞楽を奏する風雅な催しです。

神宮観月会の様子はこちらです↓
http://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/kangetsukai.html
http://blogs.yahoo.co.jp/t20_in_ise/21942698.html
夜部屋を暗くして外のお月様を見ると神様の神秘な世界が感じられると思います。

■神宮秋の神楽祭

9月21日~23日に伊勢神宮の皇大神宮(内宮)にて

神恩に感謝を捧げ、国民の幸福を祈願するために、

神宮楽師らによる舞楽の一般公開が行われます。
神宮秋の神楽祭の詳細はこちら

http://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/kagurasai.html