神棚の設置とお供えの方法
神様、ご先祖様にお喜びいただくために、
毎朝家庭で神様、ご先祖様に感謝し、おまつりすることをおすすめします。
動画による解説は下の画面中央の三角ボタンを押してください。
もちろん感謝のしかたはこうでなければならないといったものはありません。
私の場合は、家に神棚を設けて毎日感謝の気持ちを神様に伝えています。
神棚(かみだな)とは家庭などで神様をお祭りする場所で、
お札(おふだ)の入ったお宮のことです。
神棚のおまつりのしかたに関しては、私もはじめは何もわからない状態で、
インターネットや書籍などで調べたり、神器店の方にメールで教えていただいて少しずつわかってきました。
神棚のおまつりのしかたがよくわからないという方のために、
神棚のおまつりのしかたを以下にまとめましたのでご覧ください。
1 神棚をお迎えする
神棚は伊勢神宮内をはじめ大きな神社内や専門店などでご購入できます。
伊勢神宮
http://www.isejingu.or.jp/
神宮会館の神棚
http://jingukaikan.shop/shopbrand/kamidana/
宮忠の神棚
http://ise-miyachu.co.jp/
神棚を設置する部屋としては、西北方の部屋に、南向き(神棚の背面が北向き)が最も吉とされています。
次に良いのが同じく西北方の部屋に東または東南向き、
その次に良いのが部屋の北側に南向きになります。
いずれにせよ、毎日のお祭りがしやすい陰気くさくない明るい場所を選ぶのが大切です。
神棚を設置する位置は、床の間に八足案という台を置き、その上に設置するのが最も理想とされています。
八足案の写真はこちら
その次には、高い位置に棚を設けてその上に置くのが一般的です。
また高い位置に置く場合は、神棚の下を人が通らないようにすることと、
2階建てで1階に設置する場合は2階の部屋の神棚の真上に当る部分には、
たんすなどを置いて人が通らないように配慮してください。
2 神棚のお札
天照大御神様のお札と氏神様のお札をお納めするのが基本です。
天照大御神様とは日本で最も尊い神様で、そのお札は
伊勢神宮や近所の神社などでお分けいただくことができます。
氏神様とは自分が住んでいる地域をお守りいただいている神様です。
私の場合は、家から一番近い神社でお札をお分けいただいています。
私の場合は、天照大御神様と、天照大御神様のお食事のお世話をされており、産業全般をお守りいただいている豊受大御神様(ともに伊勢神宮(正式名称:神宮(三重県伊勢市))におまつりされています。)のお札と、氏神様のお札をおまつりしております。
伊勢神宮は、天照大御神様をおまつり申し上げる「皇大神宮(内宮)」と、
天照大御神様のお食事のお世話をされており、産業全般をお守りいただいてい
る豊受大御神様をおまつり申し上げる「豊受大神宮(外宮)」を中心に、
14の「別宮」、109の「摂社・末社・所管社」合わせて125の神社からな
ります。
皇大神宮(内宮)では天照大御神様のお札を、豊受大神宮(外宮)では豊受大
御神様のお札をいただくことができます。
それぞれのお札を神棚で並列にお祭りする場合は、
中心に天照大御神様と豊受大御神様のお札を、その右側に氏神様のお札、
左側にその他崇敬する神様のお札を置くのが通例です。
直列にお祭りする場合には、一番手前に天照大御神様、その後ろに豊受大御神様、以降、氏神様、その他の崇敬する神様のお札という順序で置くのが通例です。
3 神棚のお供え
お札をお納めしているお宮の正面にはお水、お塩、お米、お酒、
両脇には榊(さかき)をお供えします。
お水、お塩、お米、お酒
向かって奥から
お酒 お酒
お米
お水 お塩
お米はといだものか、炊いたものをお供えします。
榊(さかき)
幸鉾(さちほこ)と神杯(しんぱい)は伊勢神宮内宮でお分けいただいたもの
で、幸運を呼ぶといわれる縁起の良いものです。
幸鉾(さちほこ)
神杯(しんぱい)
神前にお供えするお水、お塩、お米、お酒はすべて神様のお恵みの代表的なものです。
昔から日本では太陽の恵みを「天つ神」、大地の恵みを「国つ神」として崇敬してきました。
「お米」は太陽の恵みと大地の恵みの両方を受け、ご存知のとおり
日本人の食生活になくてはならないものです。
近年日本人の食生活も欧米の食文化の影響を受け、お米よりもパンなどを主食
にされている方もたくさんおられます。
しかし主食というものは単に栄養やカロリー云々の問題で考えるものではなく、
太古の昔からお米は日本という土壌で育ち、私たちのご先祖様の生命をささえてきた、日本人の最も大切なエネルギー源ということを忘れないようにしたいものです。
「お塩」は大地の恵みであるマグマが海中に噴出したときにできる物質です。
地球上にはじめて生物が誕生したのも塩水からで、もともと塩水というのは生命に無くてはならないもので、ご存知のとおり人間の体も塩水から成り立っています。
よくお祓いでお塩を撒いたりしますが、これは大地の恵みである国つ神様のお塩の力によって、本来の人間のすばらしい姿を覆い隠してしまうような悪いものを良いものに変えるためにおこなわれているそうです。
「お水」はご存知のとおり、生物にとって無くてはならないもので、私たち人
間の体も70%以上が水でできています。また、水は遺伝子情報を伝達すると
いう重要な役割を持っています。
「お酒」はお米を発酵させてつくりますが、この「発酵」というすばらしいしくみは人間の体内の肝臓でもおこなわれているそうです。
4 おまつりの仕方
起床後、顔を洗った後と、就寝前に神棚にむかって二礼・二拍手・一礼した後、
ご先祖様に手を合わせます。
二礼・二拍手・一礼とは、
2回深く頭を下げて礼をし、2回手をたたき、手を合わせて感謝します。
最後に1回深く頭を下げて礼をします。
丁寧な作法としましては、
1 二礼する。
2 大祓いの祝詞を奏上する。
3 二礼・二拍手・一礼する。
4 二礼する。
5 神棚拝詞を奏上する。
6 二礼・二拍手・一礼する。
■大祓いの祝詞
「大祓いの祝詞」は現在でも毎日全国の神社で唱えられている祝詞で、
これは昔、中臣氏の誰かが、神様の声を肌で感じ、それを言葉として表し、以後ずっと語り継がれてきたことばです。
これを無我になって唱えることにより、つみけがれを祓うことができるといわれています。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
大祓いの祝詞について
■神棚拝詞
神棚拝詞は以下のホームページに記載されています。
https://nireyama.main.jp/maturi/kamidanahaisi.pdf
■家庭のおまつりごとについて役に立つ情報
家庭のおまつりごとについては以下の書籍がわかりやすいのでおすすめです。
家庭の祭祀事典 (著:西牟田崇生)
アマゾンなどで「家庭の祭祀事典」で検索して購入することができます。
「家庭の祭祀事典」
以上が家庭で神様、ご先祖様に感謝し、おまつりする方法ですが、
なにも難しく考える必要はありません。
形も大切ですが、一番大切なのは神様・ご先祖様に感謝する気持ちです。
人間は自分の力で生きているのではなく、神様のお恵み・ご先祖様の恩の
おかげで「生かされている」ということを理解しなければなりません。