2015年12月15日発行分
日本では古来から太陽や空気などの天からのお恵みをくださる神様を「天つ神(あまつかみ)」、 大地からのお恵みをいただける神様を「国つ神(くにつかみ)」として崇敬してきました。
神社や神棚で神様にお供えするものは「水」「塩」「米」「酒」が中心ですが、 この水と塩は国つ神(大地)からのお恵みであり、それに天つ神(天)からのお恵みが加わったものが米と酒です。
そして、これらは神様からのエネルギーの根源となるものなのでお供えしているわけです。
そして塩というものは地球のマグマが海中に吹き出したときにできるもので、 私たちが生きる上でなくてはならないものです。
今から38億年前に海水の中から最初の生物が生まれ、私たちの体液も塩水でできており、 この塩の力によって生物は生かされています。
また神社のおはらいでは人間の体に知らず知らずのうちについてしまった つみ(人間の本来の姿を包み込んでしまうもの)・けがれ(神様からの尊い気を枯らしてしまうもの)を 祓うときに塩が用いられますが、これは塩の生命力あふれるエネルギーで、 「つみ・けがれ」といったマイナスのエネルギーを消すためです。
また日本人は太古から漬物を作っていますが、これは野菜を塩で漬けることによって 同じく塩の持つエネルギーで生命力あふれるおいしい食べ物にしています。
現代では塩を採ると高血圧になるといった悪いイメージを持つ方が多いですが、 それは体が必要とする以上に塩分を採りすぎているだけのことであり、 「塩」というものは本来、国つ神様からいただいた尊い生命のエネルギーです。
■神棚について
今回は神様のおまつりの仕方をお伝えします。
私の運営しています「神様・ご先祖様に感謝する会」のホームページのアクセス状況を見ますと 毎日多くの方が「神棚 お供え」でヤフーなどで検索して来られていることがわかります。
神棚を家にお迎えして感謝しようという方がたくさんいてうれしい限りです。
神棚のお供えについて
http://www.kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
奈良時代などでは政治と宗教の両面でしっかりと世の中を守っていましたが、 近年の日本では政治・制度ばかりが注目され、理屈・物質主義の世の中になって このような乱れた国になってしまいました。
昔は多くの家に神棚があり、毎朝、柏手(かしわで:手をたたいて神様にお参りをする)の音が 隣近所からも聞こえてきたようですが、今ではあまり周りでは見かけなくなってしまいました。
毎日神棚に向かって家族全員で感謝のおまつりをするのが人間本来の生き方です。 もちろん別の仏教やキリスト教などで感謝するのも良いことです。
少しでも多くの方が毎日神様、ご先祖様に感謝して周りの幸せのために暮らすようになれば 本来のすばらしい日本に戻ります。
さて、神棚といいますと、難しく考えてしまう方もおられるようですが、 神棚にお札を入れて、毎日感謝の気持ちを伝えるというシンプルなもので 主な流れは、以下の通りです。
1 神棚とお供え用の器(神器(じんぎ))を用意する。
2 お札をお分けいただき、神棚のお宮に入れる。
3 毎日家族で感謝を伝える。
何事もそうですが、シンプルに考えるのがおすすめです。
毎日神様とご先祖様に「ありがとうございます。」と感謝することが大切です。
神棚がご家庭にない場合は、新年の準備に合わせて神棚も設置されることをおすすめします。
下記のページに神棚の設置とおまつりの方法を記載しています。 http://www.kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
■今年もお付き合いいただきましてありがとうございました。
皆さんは今年はどんな一年だったでしょうか。
私は無事に1年過ごすことができて大変ありがたく思います。
新たな発見といえば、毎食腹八分にすると、運動不足でも適正体重になるということでした。 しんどいエクササイズなどをやるより楽ですね^^;
神道とは道と書くように、終わりというものはありませんので、 来年も一歩一歩着実に、素直になって神様、ご先祖様が喜ぶようなことをがんばりたいと思います。
来年も皆さんと共に最高の年になりますように。
■大祓(おおはらい)
今月31日の年末には、伊勢の神宮をはじめ全国の神社では大祓がおこなわれ、 神職を始め全職員を祓い清めます。
祓いとは普段知らず知らずのうちに体についた「つみ・けがれ」を祓って 人間本来のすばらしい姿に戻すことです。
このつみ・けがれは我欲から生じるとされていますが、 人間の力では消すことができないので祓いによって神様のお力をおかりして 心身を元の清らかな状態に戻します。
祓いについてはこちら(音声解説付き)をご覧ください↓ http://kamisamagosenzosama.com/ooharai.html