この世の中で人間だけが高度な頭脳と手を持っていますが、
これは神様が「神様の世界を認め、それを表現できる存在」を求めて人間という生物を作られたからです。
そして、太古の昔から神様の御心どおりに、神様を認めて、感謝し、それを表現してきたのが私達日本人です。
神社のおまつりでも、自分達の欲を神様にお願いするのではなく、
神様に感謝し、祝詞(のりと)でほめたたえ、ご馳走をお供えして、
ただひたすら「神様に喜んでいただくため」に行われています。
そしてただひたすら神様に喜んでいただくという「いのち」を次の世代に伝えてきました。
よく人生に行き詰まる(前に進めなくなる・進む方法が分からなくなる)という人がいますが、これは
神様の御心である「神様やご先祖様、周りの人を喜ばすために生きる」ということをせずに、
自分のことだけを考えて生きているという証拠です。
幸せとは何ですかという質問に現代では多くの人が
自分がうれしくなる瞬間を答えますが、物質的な喜びだけでは本当に心が満たされることはありません。
真実はシンプルで、自分以外の幸せのために活動するというのが最も心が満たされ、
幸せになれる瞬間です。
「はたらく」という言葉がありますが、外国では労働という意味合いが強いですが、
日本では本来、「はた」という言葉は、「はたから見たら」の「はた」で周りの人という意味です。
「らく」というのは楽にさせる、楽しませるという意味です。
つまり「はたらく」というのは周りの人を楽にさせる、楽しませるという意味です。
お金のため、自分のためだけに仕方なく働いている人は一生つらく、不幸ですが、
周りの人を楽にしよう、楽しませようとして、はたらいている人は一生、
活き活きとして幸せになれるわけです。
また現代では、老後は好きなことだけをして、趣味に没頭したり、習い事をしてみたりと
いう方が多いですが、どれだけ自分の楽しみを追求してみても本当に心が満たされることはありません。
「生涯現役」という言葉は真実を表しており、老後に何となく毎日を過ごしたりするのではなく、
新しいことにチャレンジするのも良いことですが、
やはり自分が今まで経験してきたことや培ってきた技術を次の世代に伝えたり
神社で奉仕活動をしたり、ボランティアなどをして、
神様、ご先祖様や周りの幸せのために活動するというのが
徳が積まれ、幸せに生きることができる秘訣になります。
自分のことだけを考えていると人生に行き詰りますが、
神様、ご先祖様、周りの人を喜ばすことを考えて生きていると
どれだけの人を喜ばせたら終わりというものはなく、
対象は無限にあるため、永遠に行き詰まることはなくなります。
そして毎日神様とご先祖様に感謝のおまつりをしてお喜びいただくこと第一に考えていると
お恵みがかえってきます。
家庭でのおまつりの仕方はこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html
日本人は本来そのように生きてきた民族なので私達もすんなり実行できるはずです。
「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。