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まかふしぎな世界

2018年12月1日発行分
日本の歴史は古来、語部(かたりべ)という頭の良い人がすべて暗記しており、

それを他の人に語って聞かせることによって代々伝えられてきました。
しかし奈良時代に入ると中国から入ってきた漢字をそれらのことばに当てはめて

日本の歴史書である古事記などがつくられました。
言葉というものは発音して語ることによって日本人の心が伝わりますが、

このように漢字などの文字を当てはめたために、

それらの文字を読むだけでは、

語部が伝えてきた本来の日本人の心が次の世代に伝わらなくなってしまいました。
例えば古来より毎日全国の神社で唱えられている

「つみ・けがれ」を祓うための「大祓のことば」や古事記には

「たかまかはら」という言葉が出てきます。
「つみ・けがれ」を祓う「大祓のことば」については以下のページをご覧ください。
http://kamisamagosenzosama.com/ooharai.html

この言葉を漢字で書くと「高天原」になりますが、

漢字を当てはめてしまうと、「高い天に神様がおられる原っぱ」と別の解釈がされてしまいます。
しかし本来は「たかまかはら」の「たか」「まか」というのは、

まか不思議というように、「大変不思議である」という意味になります。
そして「はら」というのは、「は」というのは「いのちが生まれる」という意味になります。
そのため日本では、子供という新たな命を産んで、

いのちを伝えることができる母のことを「はは」、
二酸化炭素を光合成によって

他のいのちを生かす酸素を生み出すことができる葉っぱを「は」とよんでいます。
そして「はら」の「ら」というのは、

君ら、僕らというように「たくさん・複数」という意味です。
そこで「はら」というのは「いのちがたくさん生まれるところ」という意味になります。

「原」も草木がたくさん生い茂って、いのちがたくさん生まれているので

「はら」とよんでいるわけです。
つまり「たかまかはら」というのは、

神様の知恵によって、たくさんのいのちが生まれる大変不思議な世界という意味です。
このように古来からある日本のことばに無理やり漢字を当てはめてしまうと

本来の意味が分からなくなってしまうことがあります。
そして神様の世界は「たかまかはら」と表されるように

人間の常識では想像もできないようなすごい世界です。
例えば150億年前にビックバンが起こり、宇宙ができましたが、

ビックバンが起こる前の世界をどんどんさかのぼってゆくと、きりがないということが分かります。
また宇宙においても、宇宙の端っこというものが不明で、

仮にあったとしても、その向こう側も、きりがないということが分かります。
つまりこの世は、人間の常識である、時間や広さの限界というものが存在しないということです。
こんなことを考えるだけでも、人間には想像もできない不思議な世界に

私達は生きているということが分かります。
そして私達のご先祖様は太古の昔からこの不思議な世界を感じて、

神様やご先祖様を崇敬し、そのお恵みに感謝してきました。
私達も今こそ、科学で証明できないものは信じないといった人間だけの理屈は捨てて、

「たかまかはら」という素晴らしい世界、

神様やご先祖様に感謝するという生き方に戻す必要があります。
神様とご先祖様への感謝のおまつりの方法は以下のページをご覧ください。
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html
葉室頼昭先生の本はこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/hon.html