Global Translator

お米と稲

2021年2月15日発行分

私達日本人の主食といえばお米ですが、

稲(いね)という言葉の語源は「いのちの根=いね」という意味です。

つまりお米のできる稲というのは

日本人にとって、絶対になくてはならないエネルギー源なので

そのような言葉となりました。

また米(こめ)の語源ですが、

こめの

「こ」という文字は「おとこ・むすこ」の「こ」であり、

「め」という文字は「おとめ・むすめ」の「め」を表しています。

つまり「こめ」というのは稲から男の子、女の子のいのちが生まれるという

意味になります。

日本最古の歴史書である「古事記(こじき)」に天岩戸(あまのいわと)の物語が書かれています。

これは私達日本人の総氏神で最も尊い、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が

その弟の須佐之男命(すさのおのみこと)が悪さばかりしたため

天岩戸にお隠れになり、

その結果、世の中は真っ暗になり、いろいろな悪いことが起こるようになってしまったというお話です。

古事記に書かれている物語は単なる作り話ではなく、

太古の昔に、神様から伝わってきたことを感じることができた人が

それを言葉として表し、

代々、口伝えにされてきたことをまとめたものです。

つまり古事記は、日本がいつまでも栄え続けてゆくために必要なことを

物語を通して記されたものです。

そして、このとき須佐之男命がした悪さの一つに「田んぼを壊した」というものがあります。

これは日本人の最も大切な食べ物であるお米を大切にしないと

日本が暗く、悪いものになってしまうということを表しています。

現在、日本人は田んぼを減らして、輸入に頼り、

お米をあまり食べないという人も増えてしまったため、

天岩戸(あまのいわと)の物語で記されているように

疫病や災害、事件など、いろいろな悪いことが起こるようになってしまいました。

 

毎日、神社や家庭の神棚で、

神様に感謝のこころでお供えする神饌(しんせん)でも

最も重要なものがお米になります。

また日本酒もお米から作られているので神様にお供えします。

また日本では、お米はそのまま食べる以外にも

お米を取った後のヌカでぬか漬けを作ったり、

日本酒を醸造したり、いろいろな形でいただいていますが、

これらもすべてお米のエネルギーをありがたくいただく日本人の素晴らしい知恵です。

現代では栄養学やカロリーといった知識だけで考えて

お米をあまり食べないという人が増えていますが、

それでは日本人としてのエネルギーが衰えてしまいます。

そしてお米は外国にもありますが、

日本の土地で育ったお米は

日本人の体に合った、日本人のいのちを伝えることができるので、

日本で作ったお米を食べることが大切です。

今こそ、日本人の最も大切な食べ物であるお米を大切に考えて、

日本で採れたお米をしっかり食べるという食生活に戻さなければなりません。

今回は葉室頼昭先生から教わりました「お米」についてご紹介させていただきました。

葉室頼昭先生
http://kamisamagosenzosama.com/hamurosensei.html

「人生で一番大切なこと」はシンプルに葉室頼昭先生が教えてくれます。

葉室頼昭宮司の本を読むと、私たちはどれだけたくさんの

恩恵を受けているのかということがよく分かります。

葉室頼昭先生の本はこちらをご覧ください↓
http://kamisamagosenzosama.com/hon.html

神様とご先祖様への感謝のおまつりの方法は以下のページをご覧ください。
http://kamisamagosenzosama.com/kamidana.html